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南アフリカ共和国の首都はどこでしょう?

2014-05-18

中小企業診断協会三多摩支部
国際部  江崎 秀之

ブラジルW杯の開催が迫り、世界的な盛り上がりを見せつつありますが、前回、2010年のW杯が開催されたのは、南アフリカ共和国(以下、南ア)でした。日本代表の活躍もあって地名をご記憶の方も多いでしょう。しかし、首都の名前となると、ヨハネスブルグ、ケープタウン、プレトリアといった名前を思い浮かべる方が大半ではないでしょうか。正解は最後に記します。

私は現在、日本とパラグアイが決勝トーナメントで闘った地でもあるプレトリアに滞在しています。着任前のこの国に対するイメージは、「凄まじく治安の悪い国」というものでした。例えば、ヨハネスブルグの中心部に足を踏み入れると、150%の確率で強盗に遭うと言われています。これは、「足を踏み入れる時に100%の確率で強盗に遭い、逃げる時にも50%の確率で遭遇する」ことを意味します。また、同市には、ギャングの巣窟となっている廃高層ビルがあり、立ち入った人が生存できる時間は「15秒」とも言われています。普段は物騒さを感じることはありませんが、この国は銃器の所持が認められており、「武器を持って駆け付けます」と記した民間セキュリティ会社の張り紙を見る度に、現実に引き戻されます。

他方、実際に滞在してみると、物価は日本並みに高いですが、欲しいものは全て手に入るほど豊かで、穏やかな気候、美しい自然、親切な人々、美味しい食事、と欧州にいるような錯覚を覚えることもあります。そこにアフリカ独特のゆったりとした時間の流れが交わって、(治安の心配さえなければ)とても居心地の良い国であると感じています。
南アには、約5100万人が暮らしており、約8割が黒人、白人は1割です。金、ダイヤモンド、プラチナ、ウランといった鉱物資源の宝庫であり、ワインは高品質低価格で知られ、日本にも輸出されています。経済発展の著しBRIC’s(ブラジル、ロシア、インド、中国)に、2011年South Africaが加わり、現在ではBRICSと表記されるようになりました。「サブサハラ」と言われるサハラ砂漠以南のアフリカ諸国の中では政治・経済面でリーダー的地位にあります。外国企業が多数進出しており、日本からも自動車や機械など多くの大手製造業が直接投資を行っています。

南アを語るうえで、アパルトヘイト(人種隔離政策)は避けて通れません。現在は民主化されていますが、この国が今もなお抱え続ける様々な問題は、全てここに帰着するのではないかと感じています。単なる人種間格差だけでなく、人種の中での貧富の差も拡大しており、最近では、30%とも40%とも言われる失業率の解消が喫緊の課題となっています。

最後に、冒頭のクイズの答えですが、実は、どの都市名を挙げても完全な正解とは言えません。なぜなら南アは、世界で唯一、3つの首都を持つ国だからです。立法上の首都はケープタウン、行政上の首都はプレトリア、司法上の首都はブルームフォンテーンで、各国の公館が置かれていることから対外的にはプレトリアが首都名として用いられています。ちなみにヨハネスブルグは、商業の中心地という位置づけです。

次回は、様々な問題を内包しつつも着実に成長を続けている南アについて、「直接投資」の観点から現地で感じた魅力と課題を述べたいと思います。

 

 

 

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