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著書のご紹介と、「企業経営と正しい為替リスク管理」の重要性について

2014-05-26

三多摩支部国際部
岩橋 健治

「デリバティブとはさみは使いよう」
定価: 本体 1,600円+消費税
著者名:岩橋 健治
発行日:2014年3月25日
http://store.kinzai.jp/book/12434.html

海外進出・輸出入の貿易関連では、進出先の情報提供やビジネスマッチング等が診断士のコンサルティングサービスの中心だと思います。そして、為替リスク等金融リスク管理のアドバイスは金融機関が対応しているものと一般には理解されているようですが、それが必ずしもお客様の視点に立って的確にされているとは思えないことから、拙書を出版致しました。
少しでも多くの中小企業(実は大企業も勘違いしているところが結構あるようです)に正しい為替リスク管理=「本業に専念するために、為替リスクを分離して管理すること」をしてもらいたいと考えているからです。

拙書の主要目次は上記HPをご参照ください。
以下は本書の「はじめに」からの抜粋です。

「アベノミクスによる円安で、自動車や電機等の輸出製造業の企業業績が回復しています。外貨預金の投資利回りが円安のおかげで回復してきているのと同じようです。どちらのパフォーマンスが良いのでしょうか? NISAが騒がれていますが、円安を期待する人は、輸出企業の株式に投資するのと、外貨預金をするのとどちらが良いのでしょうか? これらの輸出製造業は、また円高になったら、利益が減少し苦しくなってしまうのでしょうか?
各社とも、「当社の為替感応度は1円の変動につき○○億円」などと発表しています。つまり、「1円の円安で○○億円増益になる一方、1円の円高だと○○億円減益」と表明しているわけで、やはり円高になったら苦しくなるようです。

でも、それで良いのでしょうか?

逆に、輸入企業の多くは円安によるコスト増を国内販売先に価格転嫁できずに苦しんでいます。2014年4月以降の消費税増税分の転嫁もできなければ、円安が死活問題になる輸入企業も多いと見られます。何かヘッジしていなかったのでしょうか?」 

また、以下は本書の「おわりに」からの抜粋です。
「輸出企業にとっては為替リスクというよりは円高リスクをコントロールすることが長く続いた円高局面での最大の命題だったわけですが、ここでは、
①為替感応度ゼロへの挑戦=為替リスクに対するニュートラルゾーン構築への道
②そのニュートラルゾーンをベースとし、為替相場の見通し(相場観)により、為替感応度をどの程度傾けるのかの判断
の二つを明確に分けて、リスク管理をしていくべきだと思います。

「②までクリアした上で、円安の追い風を受けたところが何社あったのか?」
これがアベノミクスを契機とする円安地合いで筆者が感じた最大の疑問です。長きに亘る円高局面でどれだけの企業が為替をメインとする財務リスクコントロール力を身に着けたのかが、今後の日本企業のグローバル競争力の有無を判断するのに欠かすことのできないポイントだと思うからです。為替感応度のコントロールが不十分であったところに、円安の追い風をたまたまラッキーに受けたところはまだ①の道半ばの状態といえます。また為替感応度のコントロールは十分にできたが、その上で円安地合いと読んで敢えて為替感応度を高めに調整するということまではできなかったため「薄い円安効果」しか得られなかったところは①は卒業したものの、②の対応ができてなかったということになります。②までクリアしたところだけが今後も続く不安定な市場環境の下でフレキシブルに対応できる企業になり得ると思います。」

・正しい「ヘッジ」をするためにはどうすれば良いか。
・グローバル経営における正しい建値管理と、為替リスク管理はどうすべきか。
・「為替」と「金利」の関係はどう考えるべきか。

といった、非常に重要であり初歩的ではあるものの、実は正しく理解されているとは言えないことについてできるだけ丁寧に説明しておりますので、ご一読いただき、お客様へのアドバイスに役立たてていただければと思います。

 

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