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発展するラオス・カンボジア (ラオス・カンボジア視察報告ー3)

2014-11-20

発展するラオス・カンボジア

本年4月にワールド・ビジネス研究会(WBS)並びにワールド・ビジネス・アソシエイツ(WBA)でラオス・カンボジア調査団を組み、視察に行ってまいりました。三多摩支部よりは、すでにコラムを書かれた櫛田氏、田中氏と徳久氏、杉浦氏、永吉の5名が参加しております。調査が目的で、観光はビエンチャン(ラオス)とプノンペン(カンボジア)の市内のみの、結構ハードなツアーでした。WBAの関本社長を団長として三多摩支部の5名を含み総勢14名で、海外に頻繁に出かけているメンバーが中心でしたが、ラオス訪問は全員が初めてでした。また、カンボジアには何人かが行ったことがありましたが、3年前に行った徳久氏は、変化の大きさに驚き、前回見たところが何処だかわからない、と言っておられました。

今のラオス、カンボジアを見たことのある日本人は極めて少ないのではないかと思います。そもそも、ラオス、カンボジアとも一人あたりのGDPが1000米ドル台の後発新興国であり、また、同じ後発新興国のミャンマーとも異なり、人口もカンボジアでおよそ1500万人、ラオスでは約650万人と大変少ないインドシナ地域の小国です。つい最近まで、日系企業が一般に関心を持つような国ではないと考えられていたので無理もないと思います。

ところが、この二、三年で両国とも日系企業の投資対象先として急速に注目を集めるようになっています。「タイ・プラス・ワン」とよく言われますが、バンコク周辺の工業団地に集積する日系製造業者が、競争力強化のため、ラオスやカンボジア、またミャンマーに工程の一部を移す動きが出ています。2013年に、タイ中部と国境を接しているサバナケットにニコンが進出したことが話題になりました。ラオスより日系企業の進出が先行しているカンボジアでは、2010年以降急速に進出企業数が増えています。首都プノンペンへの投資が多いものの、タイやべトナムと国境を接する都市近辺の工業団地への進出も伸びています。工業国のタイやべトナムと接しているメリットをアピールして、外国企業の誘致を熱心に行っています。インドシナ地域の長期にわたる開発計画による道路、橋梁の整備が進み交通インフラが整ってきたことが大きな要因です。タイやべトナム等の地域の工業国も含め、インドシナ地域の国・都市がそれぞれの強みを活かして、地域として成長していこうとの気運が出ています。タイはインドシナ諸国のハブとなるべく、地域統合に前向きです。

このような状況の中で、ビエンチャンとプノンペンを見てきました。あくまで私の個人的な印象ですが、全く対象的な様子の両都市でした。ビエンチャンは、比較的きれいで静かな田舎の都市、プノンペンは汚いところを隠さない成長する都会といった感じです。民族的な理由かもしれません。ビエンチャンでは、結構厳しい渋滞にも関わらず、クラクションはほとんど聞こえません。温和なラオス人はクラクションを鳴らさないそうです。基本的に農業が生業のラオスでは、農閑期のみ工場で働く文化がまだ強いようです。

 

 

 

 

 

左がメコン川沿いで、対岸はタイ国ノンカイが見えます。右は市内凱旋門から見た風景です。

一方、プノンペンは人が集まって成長している都市といった感じです。都市中間層もかなりの数になっているようで、プノンペン発の本格的近代商業施設として今年4月にオープンしたイオンモールは、順調なようです。徳久氏が感じたように、すごい速さで動いているのだと思います。

 

 

 

 

 

左は市内の様子、右はオープン直前のイオンモールです。

両都市に共通しているのは、オートバイとスマホの普及です。若い人たちがスマホを持ち、ヤマハのバイクに乗っている姿は一般的です。日本円で30万円程度はするそうです。韓国製のバイクであれば20万円、現地のものであれば5万~10万円のようです。一人あたりの所得を考えるとよく買えるな、といった感じがします。当面、日系企業は生産拠点としてラオス、カンボジアを見ていますが、プノンペンのイオンモールがうまくいっているように、マーケットとしてのポテンシャルもばかにできないのかもわかりません。

国際部 永吉和雄

 

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