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IT産業におけるインドの重要性

2015-05-05

昨年9月のモディ首相来日もあり相当盛り上がった感のあるインドとの経済関係ですが、日系企業進出数は増加中とはいえまだ1,200社程度(http://www.in.emb-japan.go.jp/Japanese/20150105_j_co_list_j.pdf)とまだまだ一部のゆかりのある方を除いては遠い国なのではないでしょうか。

IT産業においても、日本とインドは一見大きな距離があるように思えます。日本のIT産業のオフショア開発拠点という観点からも、中国に比較するとプレゼンスは高くありません。その大きな理由は、日本語で開発委託できる中国と、原則英語でないと仕事ができないインドという違いになるものと思われます。しかしながら、インドのIT産業は意外な形で日本に影響を与えていると私は見ております。私は、インドは米国IT企業の最大のオフショア先であり、米国IT企業の競争力強化に非常に重要な役割を果たしているという点に注目しています。それは3つの形で具現化されています。

1つ目は、米国からのオフショアを受託するインド財閥系IT企業です。タタ・コンサルタンシー・サービシズ(従業員約30万人)、インフォシス(約15万人)、ウィプロ(約10万人)などの会社がそれにあたります。

2つ目は、米国IT企業が非常に大きな拠点をインドに構え、多数のインド人技術者を雇用していることです。IBMはインドで13万人の従業員を雇用していると推測されています。アクセンチュアもインドで9万人以上を雇用している模様です。

3つ目は、IT産業の米国の開発拠点においても、インド人技術者の役割が非常に大きくなっているということです。私は仕事がら、米国大手IT企業を訪問する機会が近年しばしばありましたが、多数のインド人が製品開発クラスの重要ポジションで働いていました。更に、Opera Solutions (http://operasolutions.com/)Mu Sigma (http://www.mu-sigma.com/)などの例に見られるように、米国でベンチャーを創業し大きな成功をおさめるインド人も増えています。

日本のIT企業に勤務する私の身の回りで、インドに関して最近身近に感じたニュースといえば、前述のタタ・コンサルタンシー・サービシズが三菱商事とIT分野で合弁を実施するニュースがあります。(http://japan.zdnet.com/article/35046858/IT産業に身をおくものとして、インドの動きが間接的に日本のITに与える影響は大きいという認識のもとに、今後のインドIT産業の動向には注意を払い続けたいと思っております。

三多摩支部国際部

森 裕信

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