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中国の友人

2016-04-29

中国の友人

東京都中小企業診断士協会
三多摩支部国際部
米山 憲一

 ビジネスで知り合って個人的に付き合いのある私の友人、張さん(クリーンワイパー製造会社社長)について記述したいと思います。

張さんと知り合ったのは、弊社役員と張さんが上海の展示会で知り合い、張さんの会社の製造品を弊社が日本で販売することになり、その担当責任者として自分が指名された事がきっかけでした。工場見学希望を打診したところ、快い返事があり、蘇州にて工場見学を行いました。その夜、懇親会でプライベートの話しなどもして帰国。

帰国後、実はその工場は張さんの会社とは無縁の工場で、「米山が信頼できる人間だというのが判ったから今度は本物の工場を見に来てくれ。」と打診があり、初端から中国ビジネスの信頼関係構築の難しさを教えられました。

その約2週間後に再度渡中し、本物の製造工場を見学。ただ、現在の張さんの工場の設備・技術力は日本国内で販売できる品質ではなく、投資金額で数億円程度、改善期間にして1年程度かかりそうな事を告げ、私の頭の中では最後の訪問になる予定でした。

ところが、その2ヶ月後、張さんから弊社役員に、「資金は億単位で確保したので、実際にどの様な改善をしたら良いかを聞きたいので、月1程度で米山を派遣してくれ」という話があり、実際に億単位の投資を行い、新ラインを設立。現在、日本国内で彼の会社の製品が販売されており、中国人経営者の執念と資金調達能力の凄さを感じました。

一度、日本に遊びに来たいとの話があり、私が身元引受人になり日本に遊びに来た事がありました。張さんに何が食べたいか聞いたところ、答えは「回転寿司」に行きたいとの返答。彼曰く、「中国の会社社長仲間はツアーで何度も日本に来ているので、高級寿司店や割烹料理屋は知っているし自慢にならない。」と。「ただ、日本の回転寿司はお金を積んでも日本に知り合いが居るか、本人が日本語を喋れないと立ち寄れないので、中国の社長連中の中でちょっとしたステータスだ。」という事だそうで、1日目昼⇒「回転寿司」、1日目夜⇒焼き鳥屋(個人店)、2日目昼⇒「油そば(汁なしラーメン)」、2日目夜⇒「創作和風居酒屋」としました。特に「油そば」と「創作和風居酒屋」で飲んだ「フローズン日本酒(半分凍った日本酒)」は、社長仲間では経験者がいなかったそうで、同じ日本酒を「熱燗」と、「冷や」と、「フローズン」で飲み比べて味と香りが変わる話しを帰国後、自慢しまくったみたいです。

「日本語」を習うか、「英語」を習うか相談を受けたことがありました。日本語は日本でしか使えないが、英語は米国でもアジア圏内でも使えるので、彼に英語を薦めましたが、彼曰く「アメリカ人経営者とアジア諸国の経営者はほとんどの人が中国語を話せる。ただ、日本人と韓国人は経営者でも中国語を話せない人が多い。日本と韓国では、日本市場の方が大きいのでいっそのこと日本語を覚えようかと思っている。」という回答でした。日本人と比べて言葉の壁が少ないことも中国の成長力の一因になっているのかもしれません。

最近の中国は経済成長に陰りが出てきたと言われますが、彼と彼の社長仲間の行動力・決断力を見ていると日本人経営者とのスピードの違いを感じる時があります。

初めは会社の付き合いが縁となり彼と知り合いましたが、国際感覚を身につけるためには実際により多くの国の友人を持つ事も大切なのだという事を教えられました。今後も人の縁を大切にした診断士活動ができたらと思っています。

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