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海外進出検討時に使える公的支援について

2017-02-19

三多摩支部国際部
大岡浩一

中小企業が海外進出するための事業計画を立てる上で、どの国に進出すべきか候補地を決定し、実際に現地で市場調査を行い、試しに展示会でどの程度の引合いがあるか試してみるというプロセスが必要となります。しかし、海外の販路もない、進出国の事情もわからない、市場調査の費用を抑えたいなど壁は高いといえます。そこで、中小企業支援の実務をしている上で、公的な支援として使えそうなものはないかという視点で、実際に使ってみた方や補助金担当者の方にヒアリングした結果、以下の公的支援をご案内します(情報収集は2017年2月)。

<どの国に進出し、実際に現地での市場調査をしたい場合>

JETROが2016年4月から2018年3月まで行う「新輸出大国コンソーシアム」は、海外市場の調査から海外展開計画の作成、海外販路開拓、立ち上げ、操業まで一貫して無料で支援してもらえます。どこの国に進出するかを決定するために、候補の国を2か所まで挙げて、調査をしてほしいことをヒアリング等で伝えたら、JETRO現地事務所が約1か月で調査結果を報告します。レポートの内容は、現地の情報が多く、現地に駐在していないと調べられないレベルでした。1つの国を選定したら、JETROの専門家と現地調査が行えます。専門家の費用(旅行費も含む)は無償です。

<試しに展示会に出店して、手ごたえをみたい>

どの国に進出するかを決めたあとに、検討することとして、展示会への出展があります。ターゲット顧客が来場する展示会として、どのようなものがあるかは、「JETRO 世界の見本市・展示会情報(J-messe)」(https://www.jetro.go.jp/j-messe.html)で調べることができます。JETROや中小機構は、展示会に日本ブースを設営し、その場所に出展する支援を行っていますが、出展する展示会が決まっているために、自社が出展したい展示会に出展できない場合もあります。その場合は、東京都中小企業振興公社の「新・展示会等出店支援助成事業」を利用すれば150万円の助成金の支援が得られます(申請条件がありますので、かならず確認してください)。どちらの支援も、3月に来年度の募集要項が発表されるので、それを参考にして4月までには、計画を立てて、4月以降の申込期間に申請する必要があります。

いろいろな助成金の制度がありますので、利用された方と「利用する上での注意事項」や「有効性」などを国際部で共有していくのもよいかと思います。

ご参考になれば幸いです。

以 上