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シンガポール・インドネシア訪問記

2018-08-23

東京都中小企業診断士協会 三多摩支部
設楽英彦

1.はじめに
私は現在、大手電機メーカーに勤務しており、ソフトウェア開発のプロジェクトリーダーを担っております。海外駐在の経験はありませんが、8年くらいまではインド(バンガロール)、現在は台湾・中国などへの出張が年に何度もあります。この間、航空会社のマイルが10万以上たまったので家族で早めの夏休みをいただき、シンガポールとインドネシア(ビンタン島)に2018年7月に行ってきましたのでご報告いたします。プライベートでは実に11年ぶりの海外旅行です。

2.シンガポールの街並み(中心部とその他)
皆様はシンガポールというと「キレイな街」というイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。実際、2018年6月12日に史上初の米朝首脳会談が同国のセントーサ島で行なわれたということもあり、開催時に同国は一気に世界の注目の的となりました。報道などでご覧になられたかと思いますが、ものものしい緊迫した雰囲気とともにシンガポールのきれいな街並みや「マリーナベイサンズ」に代表される特徴のある建物が印象的だったかと思います。私が前回同国を訪れたのは(トランジットを抜きにすれば)約20年前だったのですが、その頃も今もきれいな街並みは同国の代名詞です。そして、国全体が開発途上ということで、まだまだいたるところでオフィスビルやマンション開発が進められています。

      

 ところが、1点だけ、この国を覆う陰と申しますか、きれいな街並みを壊すものがありました。それは「乗り捨て自転車」です。私は帰国便が朝早かったこともあり、滞在最終日は街の中心部ではなく空港寄りのホテルに泊まったのですが、ちょっと歩くだけで道端に数多くの放置自転車が目立ちました。これはいったいなんでしょうか。

 帰国して調べたところ、同国のシェアサイクル事業の最大手であった「oBike」が6月25日にシンガポール国内でのオペレーションを停止したとの報道がありました。oBikeが2016年11月に創業して以来、シンガポールではシェアサイクルが市民の足として広く普及しました。同国は自家用車の購入制限が厳しく、乗用車の値段が世界一と言われるという事情もまた普及の後押しになったかと思います。中国に出張した際もシェアサイクル事業が拡大しているのを感じましたが、中国とは比べ物にならないほど国土が小さいシンガポールではものすごいスピードでシェアサイクルが浸透してきたとのことです。しかしながら、普及のスピードがあまりにも急激だったため、街のいたるところに自転車が放置されるという問題が発生しているのを目の当たりにしました。ちなみに私が多く見かけたのは「ofo」という、かつて「oBike」の2番手だったところの自転車でした。(なお、ofoは2018年3月より和歌山県和歌山市にてサービスを開始しているとのことです。)
とはいえ、乗り捨て問題を抜きにすれば、バスや地下鉄が発達している同国で「ちょっとだけ移動したい」という際には非常に便利なものであるとも感じました。これから、同国が市民の生活に根付いたこのサービスが今後環境問題とどう向かっていくのか、注目したいと思いました。

3.インドネシア(ビンタン島)について
ここはインドネシアの中でも北の方にあり、シンガポールからフェリーに乗船すると1時間ほどで到着するリゾートです。(とはいえ、入国および出国審査、さらには待ち時間もありトータル3時間くらいかかりますが。) 観光するところは多くはなく(マングローブと動物園があるくらいでしょうか)、宿泊先がクラブメッドだったということもあり、ずっとホテルに滞在していました。ただ、フェリーターミナルで数か所、「Polo」の看板を掲げたお店があることに気付きました。

 「Polo」と聞くと世界的なアパレルブランドである「POLO RALPH LAUREN」を思い浮かべると思いますが、インドドネシアでは「PT Prima Jaya Pantes Garment」という現地企業が商標権を持っており、全くの無関係。ポロシャツを見ると「偽物?」と思ってしまいますし、ポニーの柄などどうみても模倣なのですが、法律的にはれっきとした「本物」です。むしろ米国ポロの方が、インドネシアへの進出が阻害されているようで、過去に裁判を通じて登録の無効を申し立てたが認められなかった、という経緯もあるようです。両者を見分けること自体は簡単で「Ralph Lauren」の使用権が現地企業にはないので入っていません。しかしながら、海外ビジネスを行うには「商標権」が非常に重要であるということを感じた次第です。

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