2015年度支援事例:リーダー養成塾の実施
名称 |
リーダー養成塾の実施 |
団体名 |
一般社団法人多摩経営工房、町田市経営診断チーム |
団体名 |
一般社団法人多摩経営工房、町田市経営診断チーム |
照会先 |
一般社団法人多摩経営工房、町田市経営診断チーム 猿山 康継 (jinkikaku@h8.dion.ne.jp) |
1.リーダー養成塾の実施の趣旨
町田商工会議所の通例として、年間の商工会議所主催セミナーを年度初めに決定し、順次実施することとしています。年度内のセミナーの追加検討においては、東京都や日本商工会議所、町田市役所等の補助が期待できる場合には実施しますが、実際には予算の関係でなかなか実現せず、会員事業所向けのセミナーの充実を図ることが難しい状況にあります。
そこで、我々の自主企画、自己予算で「リーダー養成塾」を実施することとし、商工会議所には予算支出を伴わない範囲で「後援」をいただくことにしました。
2. リーダー養成塾の特徴
「後援」をいただくにあたり、セミナーに以下の特徴を持たせることにしました。
(1)通常の商工会議所のセミナーは「情報提供型」「説明会型」などのものが多く、時間は2時間程度のものが多くなっています。本セミナーでは、数日間のコースで「体験型」で学んでいただけるものを検討することとしました。
(2)中小・小規模事業所の社内ではなかなか実施できず、外部研修でも実施機会の少ない内容のセミナーを検討することとしました。
以上から、事業の現場に近いテーマを用い、グループ討議を中心とした、数年間継続して参加いただくこともできるセミナーとしました。
3. 実施状況
実施していく中で、毎年継続することの重要性を痛感しました。
これは、年ごとに知名度の上昇が見込まれること、及び、リピート企業顧客の参加が見込まれ、年々受講者が増加して行く可能性を見出すことができたためです。
(1)2012年
3時間講座を3週連続の3回講座にて実施し、延べ42名に参加いただきました
計画の立て方、計画実行のためのリーダーシップ、問題発見方法、をテーマとして、グループ討議をしながら体験していただく方法にて実施しました。。
(2)2013年
前年の反省も含めてさらに意欲的に、5時間半の講座を、6月、11月、3月に各月1回、3回講座にて実施し、延べ44名に参加いただきました。
各回の間が開いてしまった事が反省点です。
(3)2014年
5時間半の講座を、8月、9月、10月に各月1回、3回講座にて実施し、参加者は延べ61名になりました。
お客様の評価もたいへん良くなり、ようやく手ごたえを感じてきました。商工会議所に対するお客様の反応においても良い面が出てきているように感じました。
(4) 2015年
同様に5時間半の講座を、9月、10月、11月に各月1回、3回講座にて実施し、参加者は延べ49名でした。
1企業からの複数人の参加があり、企業内研修の代替として認識される内容になって来たと考えられます。
(5) 横展開として、むさし府中商工会議所にても同様のセミナーを実施しました。
5時間半の講座を、7月、8月、9月の各月1回、3回講座にて実施しました。知名度の問題もあったせいか、延べ14名の参加にとどまりました。
(6) 2016年
前年と同様に5時間半の講座を、各月1回、3回講座にて実施予定です。
(町田商工会議所、むさし府中商工会議所にて実施予定。)
今回は、プロジェクトチームにて大いに議論した結果、内容を集中することとしました。
具体的には、B/S手法、KJ法を何回も繰り返しながら体得していただき、テーマには、5S、品質、利益などをあげながら、サービス業が製造業の手法に学ぶことや、製造業がサービス業に学ぶことを意識していただきつつ、進めようとしています。
4. 今後について
商工会議所のセミナーを「補完」する形でのセミナー実施における我々主催者の課題は、営業PRの工夫(これも勉強です)や費用などです。
しかし、お客様視点での内容の検討や実施の過程で、講師の成長や教材の蓄積などの大きな成果が得られると考えます。参加講師やファシリテーターもなるべく多くし、協力して交代で講師の機会を作れることもよいと考えます。
今後も、さらに内容を充実させながら、継続実施や他地区への横展開を進めるとともに、他のテーマ・形式によるセミナーも実施することなどにより、商工会議所支援の効果が向上するものと確信しています。